給湯器の凍結防止と凍結した時の対処|水を流す方法と水抜きの手順
寒波の予報が出たら、電源プラグは抜かずに、お湯側の蛇口から少しずつ水を流しておきます。凍ってしまった時は、熱湯をかけずに気温が上がって解けるのを待ちます。
まず結論:プラグは抜かず、寒波の夜は水を少し流す
- 電源プラグがささっていれば、本体は凍結予防ヒーターで自動で守られます
- ただし配管は守れません。寒波の夜はお湯側の蛇口から少しずつ水を流します
- 追いだき付きなら、浴槽に水を残しておくとふろの配管も守れます
- 停電の夜や、長く家を空ける時は水抜きをします
- 凍ってしまったら、熱湯はかけずに自然に解けるのを待ちます
給湯器の凍結予防機能のしくみ
ガス給湯器の多くには、気温が下がると自動で働く凍結予防ヒーターが付いています。ノーリツは、リモコンの運転スイッチが切れていても、本体の凍結予防は働くと案内しています。
| 守られる所 | 守られない所 |
|---|---|
| 給湯器の本体の中 | 給水の配管・給湯の配管 |
| 追いだき付きなら、ふろの配管(浴槽に水がある時) | 給水元栓(給湯器の下にある水の栓) |
追いだき付きの機種は、浴槽に水があると、ポンプが自動で水を回して配管が凍るのを防ぎます。
リンナイは、外気温が3℃未満になると給湯器が凍結予防の運転を自動で始めると案内しています。寒い日に給湯器から音がしても、故障ではありません。
寒波の夜の凍結防止:水を少し流す
寒波の予報が出た夜は、配管の中の水を動かし続けて凍りにくくします。リンナイの案内にそった手順です。
- リモコンの運転スイッチを切ります
- 給湯器のガス栓を閉めます
- 浴槽の排水栓をします(流した水をためて、翌日に使えるように)
- お湯側の蛇口を少し開け、細く水を流しておきます。リンナイは1分間に約400ミリリットルを目安としています。ノーリツも、太さ約4mm(1分間に約400cc)ほどの水を流したままにする方法を案内しています
- 翌朝、水が流れていることを確かめてから蛇口を閉め、ガス栓を開けて運転スイッチを入れます
浴槽から水があふれないよう、量に気をつけます。ノーリツは、この量で10時間流すと一般的な浴槽1杯分(240L)ほどになるとしています。
追いだき付きの機種は、浴槽の循環口(浴槽の壁にあるお湯の出入り口)より上まで水を残しておきます。
停電・長く家を空ける時:水抜き
水抜きは、給湯器と配管の中の水を抜いて、凍る水をなくす方法です。手順は機種で違うので、取扱説明書どおりに行います。ノーリツの案内にある、おおまかな流れは次のとおりです。
- リモコンの運転スイッチを切り、機器が冷えるまで待ちます(使ったすぐあとは中のお湯が熱いため)
- 給湯器の下にある給水元栓を閉めます。ガス栓とまちがえないよう注意します(ノーリツの機種では、本体側に「水」の目印があります)
- 家のお湯側の蛇口をすべて開けます
- 下に容器を置き、水抜き栓を外して水を抜きます
使い始める時は、水抜き栓を元どおりに付け、給水元栓を開けて、お湯側の蛇口から水が出るのを確かめてから運転スイッチを入れます。
凍結してしまった時の対処
朝、水は出るのにお湯が出ない、290や632などのエラーが出る、という時は凍結を疑います。
- リモコンの運転スイッチを切ります
- 気温が上がって、自然に解けるのを待ちます
- 解けたら、給湯器の本体や配管から水が漏れていないか見ます
- 漏れがなければ、運転スイッチを入れてお湯を出してみます
給水元栓が凍って回らない時は、ノーリツは、元栓のまわりにタオルを巻き、人肌くらい(30〜40℃)のぬるま湯をタオルの上からゆっくりかける方法を案内しています。元栓が回ったら、まわりの水気を乾いた布でふき取ります。熱湯は使いません。
ノーリツ・リンナイとも、寒い時期に290や632などのエラーが凍結で出ることがあると案内しています。解けて表示が消えれば、そのまま使えることがあります。
解けたあとに本体や配管から水が漏れている時は、凍って管が破れていることがあります。給水元栓を閉め、修理を頼みます。給湯器以外の水道管も凍っている時は水道管の凍結を見てください。漏れがひどい時は水道の元栓を閉めます。
凍結の時にやってはいけないこと
ノーリツは、凍結による破損は、保証期間内でも有償の修理になると案内しています。凍って壊れてからでは費用がかかるので、寒波の予報が出た日の夜に、上の予防をしておくことがいちばんの対策です。
冬に出やすいエラーコード
寒い朝にリモコンに数字が出たら、故障の前に凍結を疑います。メーカーの案内で、凍結で出ることがあるとされているコードです。
| コード | メーカー | 意味 | 凍結との関係 |
|---|---|---|---|
| 290 | ノーリツ | 中和器の不具合、ドレン排水の詰まり | エコジョーズはドレン配管(排水の管)が凍ると出る |
| 290 | リンナイ | 中和器の詰まり異常 | 中和器やその排水チューブの凍結で出ることがある |
| 632 | ノーリツ | 浴槽のお湯が循環しない | ふろの配管の凍結で出ることがある |
どれも、気温が上がって氷が解ければ使えるようになることがあります。解けても消えない時は、ノーリツのエラーかリンナイのエラーで対処を確かめ、修理を頼みます。
凍結を防ぐためにできる準備

- 外壁の外に出ている水道管
- 屋外の立水栓
- 給湯器の下の配管
- 水道メーターのボックス
外の冷たい空気にじかに触れている管ほど凍りやすくなります
冬が来る前に、次のことを確かめておくと安心です。
- 給湯器のまわりの配管に、保温材(配管を包むカバー)が巻かれているか。ノーリツは、配管に保温材を巻くなど地域に合った配管の保護を勧めています。破れていたら取り付けた業者に相談します
- 給水元栓とガス栓の場所を、明るいうちに確かめておく
- 取扱説明書を出しておく(水抜きの手順は機種で違うため)
- 賃貸住宅なら、凍結予防のしかたを管理会社に聞いておく
- 年末年始などで長く家を空ける予定があれば、出かける前に水抜きをしておく
- 停電に備えて、懐中電灯の置き場所を決めておく(夜に水抜きをする時のため)
水道管の凍結防止は水道管の凍結防止にまとめています。
よくある質問
給湯器の凍結防止のために、電源は切ったほうがいいですか?
電源プラグは抜かないでください。本体の凍結予防ヒーターは電気で動くので、プラグを抜くと働きません。リモコンの運転スイッチは切っていても、本体の凍結予防は働きます。
給湯器が凍結したら、お湯をかけてもいいですか?
熱湯はかけないでください。ノーリツ・リンナイとも、配管などが破損するおそれがあるとしています。気温が上がって自然に解けるのを待ちます。
給湯器の凍結を防ぐのに、浴槽に水を残すと効果がありますか?
追いだき機能付きの給湯器なら効果があります。浴槽の循環口より上まで水を残しておくと、給湯器のポンプが水を循環させて、ふろの配管の凍結を防ぎます。
凍結で壊れた給湯器の修理は保証で直りますか?
ノーリツは、凍結による破損は保証期間内でも有償修理になると案内しています。寒波の前の予防が大切です。
停電した夜はどうすればいいですか?
停電中は凍結予防の機能が働きません。メーカーは、凍結のおそれがある時は水抜きをするよう案内しています。
次にやること
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出典・参考にした資料
- ノーリツ「寒波・凍結・積雪の場合」(電源プラグを抜かない、少量の水(太さ約4mm・1分間に約400cc)を流す手順、−15℃以下や風のある日は本体のヒーターだけでは防げない、配管に保温材を巻くことを勧める、給水元栓が凍って回らない時はタオルを巻いて30〜40℃のぬるま湯をかける、熱湯をかけない、凍結破損は保証期間内でも有償)
- ノーリツ よくあるご質問「【凍結】凍結に備えての対策」(凍結予防ヒーターは本体だけを守り、給水・給湯配管や給水元栓、ふろ配管は守れないこと)
- ノーリツ よくあるご質問「【凍結】凍結予防のため、浴槽に水を残しておいたほうがいいですか?」(追いだき付きは浴槽に水を残すと循環ポンプで凍結を防ぐ)
- ノーリツ よくあるご質問「【寒波・凍結・積雪】長期間、給湯器を使わない場合の凍結予防」(長く使わない時は水抜き。製品によって水抜きの方法が違う)
- ノーリツ よくあるご質問「給湯機器の水抜き栓のお手入れ」(給水元栓を閉め、お湯側の給湯栓を開けてから水抜き栓を外す流れ。機器が冷えてから行う。受け容器を置く)
- リンナイ Q&A「給湯器の凍結予防の対処方法は?」(凍結予防ヒータと自動ポンプ運転、給湯栓から水を流す、水抜きの3つ。1分間に約400ミリリットル。−15℃以下など極端に寒い日はヒータ・自動運転だけでは足りない)
- リンナイ Q&A「給湯器|《冬季》寒い日に給湯器から音がしている」(外気温3℃未満を検知すると凍結予防運転を始める。音がしても故障ではない)
- リンナイ「凍結による給湯器の破損・故障にご注意ください」(凍結した時はリモコンの電源を切り、自然に解けるのを待つ。熱湯をかけると破損のおそれ)
- リンナイ「停電」(停電中は凍結予防機能が働かない。水抜きを行う)
- リンナイ Q&A「給湯器|エラーコード290 が表示」(冬は中和器やその排水チューブの凍結で290が出ることがある)
- ノーリツ よくあるご質問「給湯機器:エラー表示【290】が点滅」(エコジョーズは冬にドレン配管が凍結して290が出ることがある。気温が上がれば復旧)
- ノーリツ よくあるご質問「給湯機器:エラー表示【632】が点滅」(632の確認項目に配管の凍結)
内容は出典の公開情報をもとにしています。製品ごとの手順は、お使いの機種の取扱説明書を優先してください。