給湯器交換はどこに頼む?依頼先ごとの違いと状況別の選び方
給湯器交換の依頼先は大きく5〜6種類あり、どこが一番とは決まりません。今日お湯が出ないなら在庫と工事の早さ、時間があるなら同じ条件で2〜3か所の見積もりを比べます。どこに頼んでも、総額・工事をする人の資格・保証の3つを確かめてください。
まず結論:依頼先は5〜6種類。状況で2〜3種類に絞って比べる
- 依頼先は、ガス会社・交換専門業者・地元の設備業者・家電量販店やホームセンター・リフォーム会社が中心です。賃貸なら管理会社か大家さんが先です
- どこが一番安い・安心とは、依頼先の種類だけでは決まりません。同じ機種・同じ工事範囲で見積もりを2〜3か所並べて比べます
- 今日お湯が出ないなら、在庫があって工事の日が早い所。時間があるなら、比べてから決めます
- どこに頼んでも、総額・工事をする人の資格・保証の窓口の3つを確かめます。ガスの工事は資格を持つ人が行う工事です
- 突然の電話や訪問で「点検します」「すぐ交換を」と言われても、その場で契約しません
交換全体の進め方は給湯器交換の流れ、金額の目安は給湯器交換の費用にまとめています。このページは「どこに頼むか」と「見積もりの比べ方」に絞ります。
依頼先の種類と違い
依頼先を選ぶ時に見るのは、費用だけではありません。工事は誰がするかと、あとで困った時の窓口はどこかで、頼みやすさが変わります。
| 依頼先 | 早さの決め手 | 工事は誰がするか | 保証・あとの窓口 | 向いている人 |
|---|---|---|---|---|
| ガス会社(都市ガス・LPガスの販売店) | 地域の工事の予定しだい | 自社か、指定の工事店 | ガスの契約先なので相談しやすい | ガスの点検もまとめて頼みたい人 |
| 給湯器の交換専門業者(ネット・電話受付) | 在庫を持つ所は早いことがある | 自社の職人か、地域の提携先 | 業者独自の工事保証がある所が多い。中身は業者ごと | 写真で見積もりを取り、比べたい人 |
| 地元の設備業者・水道屋・燃料店 | 近いので来てもらいやすい | 自社 | 近くにいて相談しやすい | 長く付き合える所がほしい人。石油給湯器の人 |
| 家電量販店・ホームセンター | 下見と工事の予約しだい | 提携の工事会社が多い | 店か工事会社か、窓口を確かめる | 店の保証やポイントを使いたい人 |
| リフォーム会社 | 他の工事と合わせて日程を組む | 自社か下請け | 工事全体の保証にまとめられることがある | 浴室など他のリフォームと一緒にしたい人 |
| 管理会社・大家さん(賃貸) | 持ち主が手配する | 持ち主が選んだ業者 | 持ち主 | 賃貸に住んでいる人 |
- メーカーは、主に修理と点検の窓口です。交換を頼みたい時は、メーカーから販売店や工事店を案内されることがあります
- 同じ「交換専門業者」でも、受付だけして工事は地域の提携先が行う形があります。工事に来る会社の名前を見積もりの段階で聞いておくと、保証の窓口がはっきりします
状況別の選び方
| あなたの状況 | まず当たる依頼先 | 気をつけること |
|---|---|---|
| 今日お湯が出ない | 在庫があり、すぐ来られる所(交換専門業者・地元の業者・ガス会社) | 急いでいても総額は書面で。先にお湯が出ない時の確認で故障かを見る |
| 10年を過ぎ、壊れる前に替えたい | 2〜3種類の依頼先から見積もり | 冬は依頼が集まるので秋のうちに動く |
| 費用をできるだけ抑えたい | 交換専門業者を含めて2〜3か所 | 「〜円から」ではなく、同じ条件の総額で比べる |
| 補助金を使いたい(エコキュートなど) | 給湯省エネ事業の登録事業者 | 契約より前に工事を始めると対象外 |
| マンション | 管理会社に決まりを確かめてから依頼先へ | パイプスペース用の機種しか置けないことがある |
| 賃貸 | 管理会社・大家さん | 自分で業者を呼ぶ前に必ず連絡 |
| 石油給湯器(灯油) | 石油機器を扱う地元の業者・燃料店、交換専門業者 | 送油管やタンクの工事も含めて見積もる |
補助金を使うなら依頼先が限られる
国の給湯省エネ2026事業(2026年10月時点)は、事務局に登録した事業者と工事の契約をすることが条件です。申請も登録事業者が行います。頼む前に「この事業の登録事業者ですか」と聞き、補助額を引く前と後の金額を見積もりに書いてもらいます。対象機種と期限は給湯器の補助金を見てください。
マンション・賃貸の場合
マンションは、管理規約で機種や工事の決まりがあることがあります。依頼先を決める前に管理会社に確かめます。くわしくはマンションの給湯器交換へ。賃貸の費用の負担は賃貸の設備の費用負担を見てください。
見積もりで確かめること
依頼先の違いがいちばん出るのは、見積書の中身です。同じ機種・同じ工事範囲にそろえないと、安い・高いは比べられません。
- 銘板(型番のシール)と設置場所の写真を、どの依頼先にも同じものを送る
- 「今と同じ号数・機能」の見積もりを、全部の依頼先に頼む
- 返ってきた見積もりを、下の表の項目で横に並べる
- 足りない項目は、電話かメールで聞いて書き足してもらう
| 確かめること | 見るポイント |
|---|---|
| 本体・リモコンの型番 | 依頼先ごとに機種が違っていないか |
| 標準工事の範囲 | 取り外し・処分・試運転まで入っているか |
| 追加工事 | 出やすいのは配管の延長、部材(配管カバーなど)、ドレン排水の工事 |
| 総額 | 税込か。出張費・諸経費は入っているか |
| 工事をする会社 | 自社か提携先か。資格は何か |
| 保証 | 本体の保証と工事の保証、それぞれの年数と連絡先 |
| 工事の日 | 在庫があるか、何日後に来られるか |
参考までに、公開価格の目安は、給湯専用24号の屋外壁掛で84,400円〜144,800円(中央値 95,000円・7社の公開料金表)、追いだき付き(オート)24号で130,100円〜182,500円(中央値 164,800円・9社の公開料金表)です。これより大きく安い・高い時は、何が含まれていないか・何が足されているかを確かめます。内訳の読み方は給湯器交換の費用と見積もりの見方にまとめています。
ネットの交換サイト・比較サイトの見方
ネットの「工事費込み〜円」は、いちばん安い機種と標準工事だけの金額であることが多いです。
- 表示の機種が、今の給湯器と同じ号数・機能・設置タイプかを確かめる
- 「現地で判断」の追加工事は、上限の金額を先に聞く
- 比較サイトや紹介サイトは、登録した業者を案内する仕組みです。紹介された業者にも、上の見積もりの項目を同じように確かめます
消費者庁は、水回りの修理でウェブ上の低い料金表示と実際の請求額が大きく違う手口について注意を呼びかけています。
避けたい頼み方と相談先
国民生活センターは、電話や訪問で突然「給湯器の点検」を持ちかけ、不安をあおって高額な交換を迫る点検商法への注意を呼びかけています。契約中のガス会社や自治体から頼まれたと名乗る例もあります。
- 本当に交換が必要かは、契約先のガス会社かメーカーに相談します
- 訪問販売で契約してしまった時は、書面を受け取ってから8日以内ならクーリング・オフできる場合があります
- 困った時は、消費者ホットライン188で近くの消費生活センターにつながります
手口と相談先のくわしい話は高額請求の手口と相談先にあります。
修理を頼みたい時・中和器の交換はどこに頼む?
交換ではなく修理で済むかもしれない時は、まずメーカーの修理窓口か、取り付けた業者に相談します。修理費の目安と、修理か交換かの考え方は給湯器の修理費用、本体からの水漏れは給湯器から水漏れを見てください。
エコジョーズの中和器の交換
中和器は、エコジョーズ(排気の熱も使う省エネ型)の中にある部品です。ノーリツは、リモコンの「920」を中和器の寿命が近いお知らせ、「930」を寿命としていて、930になるとお湯が使えなくなります。
- 中和器は本体の中の部品なので、メーカーの修理窓口か、取り付けた業者に頼みます。自分で本体を開けません
- ノーリツは、10年以上使っている時は本体の取り替えも勧めています。年数が長いなら、修理と交換の両方で見積もりを取ります
表示の意味はノーリツのエラーコード一覧にまとめています。
よくある質問
家電量販店やホームセンターでも給湯器の交換を頼めますか?
交換を受け付けている店もあります。実際の工事は提携する工事会社が行うことが多いので、誰が工事に来るか、ガス工事の資格があるか、故障した時の連絡先が店か工事会社かを確かめてから頼みます。
ガス会社に頼むと高いですか?
依頼先の種類だけでは決まりません。金額は機種・号数・設置タイプ・工事の範囲で大きく変わるからです。ガス会社も含めて、同じ機種・同じ工事範囲で見積もりを並べ、税込の総額で比べてください。
知恵袋や口コミで評判の業者は信用できますか?
口コミは書いた人の家の条件と、あなたの家の条件が同じとは限りません。評判よりも、見積書に型番と内訳があるか、工事をする人の資格、保証の年数と窓口を自分で確かめるほうが確実です。このサイトでは業者名やランキングは載せていません。
見積もりは何社から取ればいいですか?
時間があれば2〜3か所が目安です。多すぎると比べるのが大変になります。急ぎの時は1か所でも、総額と内訳を書面でもらってから決めます。
石油給湯器(灯油ボイラー)の交換もどこに頼めばいいですか?
石油給湯器を扱う地元の設備業者・燃料店、交換専門業者、メーカーの窓口などに頼みます。都市ガスのガス会社は石油給湯器を扱わないことがあります。灯油の配管や送油管の工事も含めて見積もってもらいます。
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出典・参考にした資料
- ノーリツ「ガス給湯機器の購入を検討中のお客さまへ」(ガス機器の設置工事は資格を持つ人が行うこと)
- 中部近畿産業保安監督部近畿支部「特監法をご存じですか?」(屋内に置くガス給湯器などの設置工事には、ガス消費機器設置工事監督者の資格が必要なこと)
- 日本ガス機器検査協会「ガス機器設置スペシャリスト(GSS)」(屋外のガス給湯器などの設置工事に関わる資格)
- 高圧ガス保安協会「LPガス資格」(LPガスの供給・消費設備の工事のうち、硬質管の接続や気密試験などの作業は液化石油ガス設備士が行うこと)
- 衆議院「電気工事士法(昭和35年法律第139号)」(電気工事士でなければ、一般用電気工作物の電気工事の作業に従事してはならない(第3条))
- 新潟市「石油機器技術管理士及び講習制度について」(石油燃焼機器の点検・整備を行う者として、日本石油燃焼機器保守協会が認定する石油機器技術管理士)
- 給湯省エネ2026事業【公式】「対象・要件」(補助を受けるには登録事業者との工事請負契約が必要なこと、契約より前の着工は対象外であること)
- ノーリツ よくあるご質問「給湯機器:エラー表示【920】が点滅」(920は中和器の寿命が近いお知らせ。その後930になるとお湯が使えなくなる)
- ノーリツ よくあるご質問「給湯機器:エラー表示【930】が点滅」(930は内蔵の中和器の寿命。修理が必要で、10年以上使っている時は取り替えを勧めている)
- 国民生活センター「給湯器の点検商法」の注意喚起(2024年2月21日公表)(電話や訪問で突然点検を持ちかけ、不安をあおって高額な交換を迫る手口。契約中のガス会社などを名乗る例)
- 熊本市「給湯器の点検商法にご注意ください」(その場で契約せず、本当に交換が必要か契約先のガス事業者やメーカー等に相談する)
- 京都府 消費生活安全センター 注意喚起(給湯器の点検商法)(点検を口実に訪問し、不安をあおるなどして新たに製品を購入させる手口)
- 消費者庁「ウェブサイト上では低額な料金を表示しているが、実際には高額な料金を請求する水回りトラブル対応業者に関する注意喚起」(2025年7月31日)(水回りの修理で、ウェブ上の低額表示と実際の請求額が大きく違う手口への注意)
- 神奈川県「クーリング・オフのしくみ」(訪問販売・電話勧誘販売のクーリング・オフ期間は8日間)
- 消費者庁「消費者ホットライン」(188で身近な消費生活センター等を案内)
内容は出典の公開情報をもとにしています。製品ごとの手順は、お使いの機種の取扱説明書を優先してください。