給湯器交換の流れと時期|依頼先の種類・選び方・費用の考え方
給湯器の交換は、壊れてからより、製造から10年を過ぎた頃に準備を始めると慌てずにすみます。まず本体の銘板(型番のシール)を写真に撮り、同じ条件で2〜3か所に見積もりを頼みます。ガスの工事は資格を持つ人が行う工事なので、自分ではしません。
まず結論:10年を過ぎたら、壊れる前に見積もりを
- 交換の目安は製造から10年。家庭用ガス給湯器の設計上の標準使用期間です
- 進め方は、銘板の確認→見積もり→機種選び→契約→工事の順です
- 見積もりは、今と同じ条件で2〜3か所に頼むと比べやすくなります
- 依頼先は、ガス会社・交換専門業者・地元の設備業者・家電量販店などがあり、それぞれ得意なことが違います
- ガスの工事は資格を持つ人が行います。自分で取り外し・取り付けはしません
交換の時期
| 状態 | 動き方 |
|---|---|
| 製造から10年未満で調子がよい | そのまま使う。不調が出たら修理を相談 |
| 製造から10年前後で調子がよい | 点検を受け、見積もりを取っておく |
| 10年を過ぎて不調が出ている | 交換を進める |
| お湯が出ない・異臭・黒い煙 | すぐ使うのをやめ、点検・交換を頼む |
製造年の調べ方と、修理か交換かの判断は給湯器の寿命にまとめています。
交換の流れ
- 銘板を写真に撮る。本体正面のシールに、型番・ガスの種類・製造年月が書かれています
- 設置場所の写真も撮る。本体の全体と、下につながる配管が写るように撮ります
- 見積もりを頼む。写真を送り、今と同じ条件の機種と、替えたい機種の両方で見積もりをもらいます
- 現地の確認。配管や設置場所を見て、追加工事が要るかを決めてもらいます
- 機種と金額を決めて契約。補助金を使うなら、契約の前に対象かを確かめます
- 工事。古い給湯器を外し、新しい給湯器を取り付け、ガス・水・電気をつないで試運転します
- 使い方の説明を受ける。リモコンの操作と、保証書・取扱説明書を受け取ります
費用の考え方
交換の費用は、本体・リモコン・標準工事・撤去処分・追加工事の合計で比べます。広告の「工事費込み」の金額に何が含まれているかは業者ごとに違うので、見積書を項目ごとに並べて比べます。
- 金額を大きく変えるのは、種類(給湯専用・オート・フルオート)、号数、エコジョーズかどうか、設置タイプの4つです
- 今と同じ条件で替えると、追加工事が少なくすみます
くわしい内訳は給湯器交換の費用を見てください。
機種の選び方

- お湯の配管
- ガスの配管
- 水の配管
- ドレン排水の管(エコジョーズだけにある。排気の熱を回収する時にできる水を流す)
- タンクとヒートポンプをつなぐ配管
- お湯を家の中へ送る配管
左:ガス給湯器(従来型) 中:エコジョーズ(ガス) 右:エコキュート(電気)
| 決めること | 考え方 |
|---|---|
| 種類 | 今と同じ機能(給湯専用・オート・フルオート)で足りるか |
| 号数 | 家族の人数と、お湯を同時に使う場所の数で決める |
| 省エネ型にするか | エコジョーズはドレン水の排水配管が要る。エコキュート・ハイブリッドは補助金の対象 |
| 設置タイプ | 屋外壁掛・据置・パイプスペースなど、今の場所に合う形 |
迷ったら、今と同じ号数・機能・設置タイプを基本にします。くわしくは給湯器の選び方と号数の選び方を見てください。
依頼先の種類
| 依頼先 | 特徴 | 確かめること |
|---|---|---|
| ガス会社 | ガスの契約先なので相談しやすい。点検もまとめて頼める | 対応エリア、工事までの日数 |
| 給湯器の交換専門業者 | ネットで写真を送って見積もりできることが多い | 実際に工事する会社、追加工事の条件、保証 |
| 地元の設備業者・水道屋 | 近くにいて、あとの相談がしやすい | ガス工事の資格、扱えるメーカー |
| 家電量販店・ホームセンター | 買い物のついでに相談できる | 工事をする提携会社、資格、保証の窓口 |
| 管理会社・大家さん(賃貸) | 賃貸では設備の持ち主が手配する | 自分で業者を呼ぶ前に必ず連絡 |
どの依頼先でも、誰が工事をするか、ガス工事の資格、工事の保証を確かめます。依頼先の選び方は給湯器交換はどこに頼む?にまとめています。
見積もりで確かめること
見積もりをもらったら、金額だけでなく次の点を確かめます。
- 型番が書かれているか(本体とリモコンの両方)
- 標準工事に何が含まれるか、追加工事が出る条件は何か
- 古い給湯器の撤去・処分費が入っているか
- 本体の保証と、工事の保証がそれぞれ何年か
- 補助金を使う場合、補助額を引く前の金額か後の金額か
「今日決めれば安くなる」と契約を急かされた時は、いったん持ち帰ります。見積書の読み方は見積もりの見方を見てください。
マンション・賃貸の場合
- マンションは、玄関横のパイプスペースに置く専用の機種が多く、選べる機種が限られます。排気の向きや設置の決まりがあるため、管理規約と管理組合への届け出を先に確かめます。くわしくはマンションの給湯器交換へ
- 賃貸の給湯器は、ふつう大家さんの持ち物です。壊れたら、まず管理会社か大家さんに連絡します。費用の負担は賃貸の設備の費用負担を見てください
交換のあとに
- リモコンの時計と温度を設定します
- 保証書は、なくさないように取扱説明書と一緒にしまいます
- 石油給湯器は、所有者登録をしておくと点検の時期に知らせが届きます
よくある質問
給湯器の交換は何年くらいでするものですか?
家庭用のガス給湯器は、設計上の標準使用期間が10年です。メーカーも10年を点検・取り替えの目安にしています。10年を過ぎて不調が出てきたら、交換を考える時期です。
給湯器の交換は電気屋(家電量販店)でも頼めますか?
給湯器の交換を受け付けている家電量販店もあります。実際の工事は提携する工事会社が行うことが多いので、誰が工事をするか、資格や保証の内容を確かめてから頼みます。
給湯器の交換工事は何時間くらいかかりますか?
大阪ガスは、ガス給湯器だけを交換した場合の一例として約2時間としています。暖房つきの機種や、設置場所の変更・配管の工事が増えると、もっと時間がかかります。工事の間はお湯が使えません。
賃貸住宅の給湯器が壊れたら自分で交換を頼んでいいですか?
賃貸の給湯器は、ふつう大家さんの持ち物です。自分で業者を呼ぶ前に、管理会社か大家さんに連絡してください。
次にやること
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出典・参考にした資料
- 日本ガス石油機器工業会「長期間使用した製品は重大な事故発生のおそれがあります(ガス給湯器)」(家庭用ガス給湯器の設計上の標準使用期間は10年)
- リンナイ「ガス給湯器の点検・取替え目安は10年です」(メーカーが10年を点検・取り替えの目安としていること)
- ノーリツ「ガス給湯機器の購入を検討中のお客さまへ」(ガス機器の設置工事は資格を持つ人が行うこと)
- 中部近畿産業保安監督部近畿支部「特監法をご存じですか?」(屋内に置くガス給湯器などの設置工事には、ガス消費機器設置工事監督者の資格が必要なこと)
- 日本ガス機器検査協会「ガス機器設置スペシャリスト(GSS)」(屋外のガス給湯器などの設置工事に関わる資格)
- リンナイ「機器の型番やガスの種類はどこを見ればわかりますか?」(本体正面のシールで型番・ガスの種類を確かめられること)
- 給湯省エネ2026事業【公式】「事業概要」(補助金の対象機器と、登録事業者が申請すること)
- 大阪ガス「交換の流れ - ガス給湯器」(ガス給湯器のみを交換した場合の工事時間の一例(約2時間))
- 高圧ガス保安協会「LPガス資格」(LPガスの供給・消費設備の工事のうち、硬質管の接続や気密試験などの作業は液化石油ガス設備士が行うこと)
内容は出典の公開情報をもとにしています。製品ごとの手順は、お使いの機種の取扱説明書を優先してください。