給湯器の補助金【2026年度】国の給湯省エネ事業の対象機種・金額・申請方法
給湯器を交換するなら、まず国の「給湯省エネ2026事業」の対象になるかを確かめます。対象はエコキュート・ハイブリッド給湯機・エネファームの3種類で、申請は自分ではなく、工事を頼む登録事業者が行います。予算がなくなると締め切られるので、早めに見積もりで相談します。
まず結論:2026年度は国の「給湯省エネ2026事業」が中心
2026年10月時点の内容です。
- 対象は、エコキュート・ハイブリッド給湯機・エネファームの3種類。事務局に登録された機種だけが対象です
- 金額(1台あたり)は、エコキュート最大10万円、ハイブリッド給湯機最大12万円、エネファーム17万円
- 申請するのは工事をする登録事業者です。自分で申請することはできません
- 期限は、予約が2026年11月16日、交付申請が遅くとも2026年12月31日。予算がなくなった時点で締め切られます
- 普通のガス給湯器(エコジョーズ)は、この事業の対象ではありません
給湯省エネ2026事業とは
経済産業省・資源エネルギー庁が行う、省エネ性能の高い給湯器への交換を支援する補助金です。国土交通省・環境省の事業とあわせて「住宅省エネ2026キャンペーン」として案内されています。
- 予算は570億円(令和7年度補正予算)
- 持ち家のリフォームだけでなく、新築住宅や中古住宅の購入、リースも対象です
- 戸建住宅は2台まで、共同住宅等(マンションなど)は1台までが補助の対象です
補助金の対象機種と金額
補助額は「基本額」に、性能の高い機種なら「性能加算」が上乗せされます。
| 種類 | どんな給湯器か | 基本額 | 性能加算 | 合計(1台) |
|---|---|---|---|---|
| エコキュート | 空気の熱でお湯をつくる電気の給湯器 | 7万円 | 3万円 | 最大10万円 |
| ハイブリッド給湯機 | 電気のヒートポンプとガスを組み合わせた給湯器 | 10万円 | 2万円 | 最大12万円 |
| エネファーム | ガスで発電し、その熱でお湯もつくる機器 | 17万円 | なし | 17万円 |
- 対象になるのは、事務局に登録された型番だけです。同じメーカーの同じシリーズでも、型番によって対象外のことがあります
- 2台を交換しても、同じ配管系統につながっている場合は1台分だけです
古い電気の機器を撤去すると加算がある
電気温水器や電気蓄熱暖房機を撤去する工事には、別に加算があります。
| 撤去するもの | 加算額 |
|---|---|
| 電気蓄熱暖房機 | 4万円/台(2台まで) |
| 電気温水器 | 2万円/台(給湯器の補助台数まで) |
エコキュートを撤去してエコキュートに替える場合は、撤去加算の対象になりません。くわしくはエコキュートの補助金にまとめています。
ガス給湯器(エコジョーズ)は対象になる?
普通のガス給湯器やエコジョーズは、給湯省エネ2026事業の対象外です。ガス給湯器の交換で使える国の制度は、次のとおりです。
| 制度 | 対象 | エコジョーズの補助額 | 注意点 |
|---|---|---|---|
| みらいエコ住宅2026事業(リフォーム) | 持ち家のリフォーム | 1戸あたり3万円 | 1回の申請で補助額の合計が5万円以上必要。給湯器だけでは届かない |
| 賃貸集合給湯省エネ2026事業 | 賃貸の集合住宅のオーナー | 5万円/台(追いだき機能つきは7万円/台) | 従来型の給湯器からの取り替えが対象。新築は対象外。ドレン排水の工事をすると加算あり(最大8万円/台、追いだき機能つきは10万円/台) |
みらいエコ住宅2026事業のリフォームは、2016年(平成28年)12月31日以前に建てられた住宅が対象です。同じ住宅で給湯省エネ2026事業などの交付決定を受けている場合は、合計の下限が2万円になります。
みらいエコ住宅2026事業では、エコキュートとハイブリッド給湯機も1戸あたり4万5千円の対象です。ただし同じ製品で2つの事業に重ねて申請することはできません。多くの場合、給湯省エネ2026事業のほうが補助額は大きくなります。
申請の流れ(事業者が申請する仕組み)
この補助金は、工事をする事業者が事務局に申請し、受け取った補助金を契約者に還元する仕組みです。
- 交換する給湯器の種類を決め、登録事業者(給湯省エネ事業者)に見積もりを頼みます
- 見積もりで、対象の型番かどうかと、補助額がいくらになるかを確かめます
- 工事請負契約を結びます。契約より前に着工した工事は対象になりません。また、2025年11月28日以降に着工した工事が対象です(リフォームは、対象の給湯器の設置工事に着手した日で判断します)
- 必要に応じて、事業者が「予約」をして補助金の枠を確保します(2026年11月16日まで)
- 工事が終わったら、事業者が交付申請をします(遅くとも2026年12月31日まで)
- 交付が決まると、補助金が事業者を通じて契約者に還元されます
- 給湯器を自分で買って取り付けだけ頼む方法(施主支給)や、本体と工事を別々に契約する方法は対象外です
- 還元の方法は、工事代金の支払いに充てるか、現金で支払うかのどちらかです。事業者と契約者が「共同事業実施規約」で前もって決めます。現金の場合は、補助金の交付から遅くとも2か月以内に支払われます
自治体の上乗せ補助
都道府県や市区町村が、独自に給湯器の補助を出していることがあります。
- 国の補助金と併用できるかどうかは、自治体ごとに違います
- 「市内の業者に頼むこと」「工事の前に申請すること」などの条件がつくことが多いです
- 受付期間が短く、先着順のこともあります
お住まいの地域の制度は、地域から探すから確かめてください。大阪市は大阪市の給湯器交換・補助金にまとめる予定です。
補助金で失敗しないための確認
- 登録事業者か:登録していない業者に頼むと、補助金は使えません
- 型番が対象か:見積もりに書かれた型番が、登録製品かどうかを確かめます
- 補助額を引いた金額か:見積もりの合計が補助金を引く前か後かを確かめます
- 工事の資格:ガスの配管や機器の設置工事は、資格を持つ人が行います。エコキュートの電気工事も電気工事士の資格が必要です
「補助金が使えるので今すぐ契約を」と急かされた時は、いったん持ち帰って、ほかの業者の見積もりと比べます。業者の選び方は給湯器交換はどこに頼む?を見てください。
よくある質問
給湯器の補助金はいつまでですか?
給湯省エネ2026事業の交付申請は、遅くとも2026年12月31日までです。予約は2026年11月16日までです。どちらも予算の上限に達した時点で締め切られるため、実際の締切はもっと早くなることがあります。
普通のガス給湯器(エコジョーズ)の交換にも補助金は出ますか?
エコジョーズは給湯省エネ2026事業の対象ではありません。持ち家のリフォームでは「みらいエコ住宅2026事業」で1戸あたり3万円の対象になりますが、1回の申請で補助額の合計が5万円以上必要なため、ほかの省エネ工事と組み合わせる必要があります。
補助金は自分で申請できますか?
できません。申請は、事務局に登録した「給湯省エネ事業者」が行います。工事を頼む前に、その業者が登録事業者かどうかを確かめてください。
補助金は国と自治体の両方からもらえますか?
自治体の補助金は、国の補助金と併用できるものとできないものがあります。条件は自治体ごとに違うので、お住まいの市区町村の案内で確かめます。
2台交換すると2台分もらえますか?
戸建住宅は2台まで、共同住宅等は1台までが補助の対象です。ただし、2台が同じ給水・給湯の配管系統につながっている場合は、1台分だけになります。
次にやること
詳しいページ
同じ階層のページ
出典・参考にした資料
- 給湯省エネ2026事業【公式】「事業概要」(対象機器と1台あたりの補助額(基本額・性能加算)、補助上限台数、予算570億円、新築も対象であること)
- 経済産業省「給湯省エネ2026事業及び賃貸集合給湯省エネ2026事業の交付申請(予約含む)の受付を令和8年3月31日から開始します」(交付申請の受付開始日(2026年3月31日))
- 給湯省エネ2026事業【公式】「対象要件の詳細【購入・工事タイプ】」(登録事業者との工事請負契約が必要なこと、2025年11月28日以降の着工が対象であること、契約より前の着工は対象外であること、同一配管系統の扱い)
- 給湯省エネ2026事業【公式】「申請手続きの詳細【購入・工事タイプ】(工事請負契約)」(申請の流れと予約・交付申請の期限)
- 給湯省エネ2026事業【公式】「撤去加算について」(電気蓄熱暖房機4万円/台・電気温水器2万円/台の撤去加算)
- 給湯省エネ2026事業【公式】「予算に対する補助金申請額の割合」(予算の使われ具合(毎日更新))
- 資源エネルギー庁「給湯省エネ2026事業について」(事業の位置づけ(令和7年度補正予算)、エコキュートの撤去は加算対象外であること)
- 給湯省エネ2026事業【公式】「共同事業実施規約」(様式)(補助金の還元方法(契約代金への充当または現金)を事前に合意すること、現金の場合は交付から2か月以内に還元すること)
- 給湯省エネ2026事業【公式】「よくあるご質問(全体)」(還元方法と共同事業実施規約の扱い)
- みらいエコ住宅2026事業【公式】「対象要件の詳細【リフォーム】」(1回の交付申請の補助額合計が5万円以上(他の構成事業で交付決定を受けている場合は2万円以上)、平成28年12月31日以前に新築された住宅が対象)
- みらいエコ住宅2026事業【公式】「特定エコ住宅設備の設置」(リフォームでの高効率給湯器の補助額(エコジョーズ・エコフィール3万円/戸など))
- ノーリツ「ガス給湯機器の購入を検討中のお客さまへ」(ガス機器の設置工事は資格を持つ人が行うこと)
- 賃貸集合給湯省エネ2026事業【公式】「事業概要」(エコジョーズ/エコフィールの補助額(追いだき機能なし5万円/台・あり7万円/台、ドレン排水の工事による加算))
- 資源エネルギー庁「賃貸集合給湯省エネ2026事業について」(事業の位置づけと補助額)
内容は出典の公開情報をもとにしています。製品ごとの手順は、お使いの機種の取扱説明書を優先してください。