水があふれる・止まらない時は まず止める

トイレの水が止まらない原因と直し方|タンクの中を鎖から順にチェック

最終更新:2026年10月30日/出典 9件(ページ下)

便器にチョロチョロ水が流れ続ける、タンクの中で水の音がやまない。そんな時は、まずタンクの横か床の配管にある止水栓を閉めて水を止めます。そのあとタンクのふたを開け、鎖から順に4か所を見ていけば、原因の見当がつきます。

まず結論:止水栓を閉めて、タンクの中を4か所見る

今すぐやること:止水栓を閉める

トイレの止水栓の位置。左は壁から出る給水管の途中、右は床から立ち上がる給水管の途中にある
  1. 止水栓(壁から出る管の途中)
  2. 止水栓(床から出る管の途中)

左:壁から給水管が出ているトイレ 右:床から給水管が出ているトイレ

  1. タンクの横の壁か、床から出ている給水管を見て、止水栓を探します
  2. マイナスドライバーや硬貨を溝に差し、右(時計回り)に止まるまで回します。ハンドル式は手で右に回します
  3. 便器への水の流れが止まったか、タンクへの給水音がやんだかを確かめます

止水栓の場所や回し方はトイレの止水栓はどこ?にまとめています。回らない時は無理をせず、家全体の元栓を閉めます。

タンクの中の仕組み(30秒で)

トイレタンクの中の部品。左に給水のボールタップと浮き玉、底にフロートバルブ、右にオーバーフロー管、レバーから鎖
  1. ボールタップ:タンクに水を入れる部品
  2. 浮き玉:水位で上下し、給水を止める
  3. 鎖:レバーとフロートバルブをつなぐ
  4. オーバーフロー管:水があふれないよう便器に逃がす
  5. フロートバルブ(ゴム玉):底の穴をふさぐ

タンクのふたを外して前から見た図

レバーを回すと、鎖がタンクの底のフロートバルブ(排水口をふさぐゴムの栓)を持ち上げ、水が便器へ流れます。水が減ると、ボールタップ(浮き球の上下で給水を開け閉めする部品)が給水を始めます。水位が戻ると浮き球が上がり、給水が止まります。

タンクの真ん中に立っている筒がオーバーフロー管です。水位が上がりすぎた時に、あふれる前に便器へ逃がす役目があります。どこか1つがうまく働かないと、水が止まらなくなります。

原因の確認:まず水位を見る

ふたを開けたら、最初にタンクの水位を見ます。TOTOも、タンク内の水位線より上か下かで原因を分けて案内しています。

様子考えられる原因見る場所
水位が低く、便器にチョロチョロ流れ続ける栓がきちんと閉まっていない1 鎖 → 2 フロートバルブ
水位が高く、オーバーフロー管に水が入っている給水が止まらない・水位設定が高い3 ボールタップ
水位は正常なのに管から水が入る管のひび・折れ4 オーバーフロー管
レバーが元の位置に戻らないレバーの動きが悪いレバーと鎖のつなぎ目

1 鎖:外れ・からまり・張りすぎ

いちばん多く、いちばん簡単に直せるのが鎖です。

  1. 鎖がレバーの腕から外れていないか見ます。外れていたらフックに付け直します
  2. 鎖がねじれたり、ほかの部品に引っかかったりしていないか見ます
  3. 鎖がピンと張っていないか見ます。張りすぎるとフロートバルブが少し浮いたままになり、すき間から水が漏れます

LIXILの案内では、鎖は玉2〜3個分たるむように付けます。鎖が切れている時は、鎖付きのフロートバルブごと交換します。

2 フロートバルブ:ずれ・ごみ・劣化

鎖に問題がない時は、タンクの底のフロートバルブを見ます。

劣化している時は交換が必要です。サイズや手順はフロートバルブの交換方法を見てください。

3 ボールタップ:水位が高い・給水が止まらない

水位がオーバーフロー管の口まで来ている時は、給水が止まっていません。

  1. 浮き球を手でそっと持ち上げます
  2. 給水が止まるなら、水位の設定が高すぎます。浮き球の位置や調節リングで水位を下げます(調整の仕方は機種によって違います)
  3. 持ち上げても止まらないなら、ボールタップの中の部品が傷んでいます。部品か本体の交換が必要です

水位は、タンクの内側に書かれた水位線(W.L.)に合わせるのが目安です。交換の手順はボールタップ交換の手順にまとめています。

4 オーバーフロー管:ひび・折れ

水位が正常なのに管の中へ水が入っていく時は、オーバーフロー管にひびや折れがないか見ます。古いタンクでは、樹脂が劣化していることがあります。

オーバーフロー管の交換は、機種によってはタンクを便器から外す作業になります。ひびや折れを見つけたら、自分では直さず、メーカーの修理窓口か業者に相談するのが安全です。

自分で直す:作業ごとの目安

作業難易度時間道具
鎖を付け直す・長さを直す★☆☆5分なし(ゴム手袋があると楽)
フロートバルブのずれ直し・ごみ取り★☆☆5分ゴム手袋
水位の調整★★☆10分マイナスドライバー(機種による)
フロートバルブの交換★★☆30分〜交換部品・ゴム手袋
ボールタップの交換★★★1時間〜交換部品・モンキーレンチなど

部品を交換する前に、タンクに貼られたシールや取扱説明書で品番を確かめます。品番が合わない部品を付けると、かえって水が止まらなくなることがあります。

ここから先は業者・メーカーへ

頼み先と料金の目安はトイレの水漏れ修理にまとめています。賃貸住宅の場合は、自分で手を付ける前に管理会社か大家さんに連絡します。誰が費用を払うかは賃貸の負担区分を見てください。

業者に頼む時の費用の目安

作業目安
鎖・フロートバルブの調整や交換4,400円〜22,000円(中央値 12,600円・14社の公開料金表)
ボールタップの交換4,400円〜22,000円(中央値 12,600円・14社の公開料金表)
オーバーフロー管の交換(タンクを外す作業)[金額:料金調査のあとに記入]

料金は、業者が公開している料金表の作業費を集計した目安です(2026年10月時点)。多くは広告の「〜円」の下限で、出張費・部品代・夜間の割増は別にかかることが多く、支払う総額はこれより高くなります。電話で総額の目安を聞いてから頼みます。

出張費や夜間の料金が別にかかることがあります。電話の時は、メーカー名・品番と、どの部品が怪しいかを伝えると見積もりが正確になります。見積もりの読み方は水道修理の見積もりの見方を見てください。

よくある質問

トイレの水が止まらない時、止水栓はどこにありますか?

タンクの横の壁や、床から出ている給水管の途中にあります。マイナスドライバーや硬貨で回すタイプと、手で回すハンドルのタイプがあります。見つからない時や回らない時は、家全体の元栓を閉めます。

水が止まらないまま放っておくとどうなりますか?

チョロチョロとした量でも、流れ続けた分だけ水道料金がかかります。東京都水道局も、トイレの漏水を早く見つけて直すよう呼びかけています。直すまでは止水栓を閉め、使う時だけ開けると無駄を減らせます。

TOTOやLIXILのトイレでも直し方は同じですか?

タンクの中の仕組みはおおむね共通で、鎖・フロートバルブ・ボールタップを見る順番も同じです。ただし部品の形や交換方法は機種ごとに違います。タンクの品番を確かめ、メーカーの取扱説明書や修理ページで手順を見てから作業してください。

タンクのないトイレ(タンクレス)で水が止まらない時は?

タンクレストイレは電気で水を制御しているため、このページの方法は当てはまりません。LIXILは、電源プラグを抜いて少し待ってから差し直す方法を案内しています。直らない時は止水栓を閉めて、メーカーの修理窓口に連絡します。

次にやること

トイレの止水栓を閉めるタンク横・床の配管にある栓の場所と回し方 フロートバルブを交換するタンクの底のゴム栓が傷んでいる時 ボールタップを交換する水位が下がらず給水が止まらない時 トイレの水漏れ修理を頼む自分で直せない時の料金と頼み方

詳しいページ

同じ階層のページ

出典・参考にした資料

内容は出典の公開情報をもとにしています。製品ごとの手順は、お使いの機種の取扱説明書を優先してください。

‹ トイレのトラブル総合に戻る